豆腐を作り始めて50年以上。大豆のおいしさを引き出すため、より上質な水を求めてたどり着いたのが、林業が盛んで脈々と美しい森が残る鳥取県智頭町の芦津でした。
美しい自然が生む軟水はとても豆腐作りに向いています。大豆は全国各地を回って20〜30種類の中から厳選。素材の違いはもちろん、作る過程では温度管理や時間調整で大きく味が変わるので、そこには職人の経験と技が必要です。シンプルだからこそ難しい。その仕事に真に向き合ってきました。
そのこだわり抜いて作った豆乳で、私たちらしいスイーツを作りました。大豆にはショ糖分が高く旨味を感じるものを探し、鳥取県産の希少性の高い古来品種「大山2001」を使用。豆乳に合うサトウキビの粗糖で、素材の良さを引き立たせるように意識しました。さらに、豆乳の粒子をより細かくする技術を導入。口に運んだ瞬間にふわっとした滑らかさと風味を運んでくれるスイーツに仕上げることができました。
焼き菓子と生菓子を合わせて30種類以上。素材の一つ一つ、職人の一手間一手間を大切にして作り上げたスイーツ。その名を「粒と雫」としました。大豆と水にこだわってきた私たちだからこそできたこと。
豆乳でもおいしいものができました、いや、この豆乳だからおいしいものができました。